CRAFTSMAN SHIP
私たちのモノづくり
私たちの製品が出来上がるまでの
たくさんのモノとコト
ほんのすこしだけ
ご紹介
[ 小田原という地 ]
わたしたちの工場がある
神奈川県 小田原
工場から車で20分も走れば
北には力づよい金時山
西には緑豊富な箱根山
南には広大な相模湾
夏は山からの気持ちのよい風が
冬は海からの温かい風が
工場に吹き込みます
わたしたちのモノづくりは
小田原の土地のチカラがなければ
成りたちません
[ 素材 ]
サクラ カエデ ケヤキ ブナ クリ クルミ ナラ
日本の 豊富な水 と たくましい大地 で
育った木々
ウォールナット メープル チェリー ビーチ
この土地から遠くはなれた
世界の森から届いた木々
森から届いた大切な素材
私たちはそれを受けとり
モノを生みだしています
[ 製材 ]
遠くはなれた地から届いた材を
まずは製材していきます
まるで家の大黒柱のように
大きく真っすぐな材
これを
若い職人さんが朝から晩まで
1つ1つ製品サイズに
材料を製品の大きさに
だから製材
[ 荒木 ]
切り分けた材料は
製品と似つかないカタチ
より製品のカタチに
荒加工してあげてから
乾燥の工程へ
そうすると
材料の芯までしっかり乾いてくれます
若い職人さんは
この荒木で木と刃物を学びます
[ 乾燥 ]
長い年月をかけて
自然のチカラの中で育った木材
木の中には
まだまだ水分がたっぷり
最低でも半年間
しっかりと ほどよく 水分を抜いてあげると
丈夫でたくましい製品に
乾燥は電気だけでなく
風や太陽 火
自然のチカラにも
たくさん助けてもらいます
自然と人の共同作業
[ 刃物鍛冶 ]
木のモノづくりは火おこしから
つかう道具を仕込むのも仕事のうち
老練な先輩たちから仕込まれる鍛冶屋仕事
若手職人たちも最高の刃物を自ら鍛えます
製品になれなかった端材たちは
燃やして炭にして
火おこしに
大切な材を
無理なく無駄なく 土に還るまで
最後までつかいきります
[ 木地挽き ]
轆轤(ろくろ)と呼ばれる
材をセットし回転させる機械
回転している材へ
自ら鍛えた刃物をあてて
製品のカタチに削り出していく
手仕事で1つ1つ削り出す作業
これが木地挽き
同じ材でも1つずつ
カタチも繊維の方向も硬さも違います
材が違えば刃のあて方も別の世界
手で削り 耳で聞き
伝わる感覚で木と会話し
一番よい削り方で製品のカタチに
するとなめらかで
ずっと持っていたくなる
製品が生まれます
[ 指物 ]
木の板どうしをさし合わせてつくられる
トレーやお膳
これを指物と呼びます
寸分たがわぬ精度で切り分ける作業
材どうしを組み合わせ
スパっと美しいカタチに仕上げる技法
技術と頭をつかって生み出される製品は
しっかり毎日つかえる丈夫さに
[ 指物の技術 ]
指物の技術をつかえば
木だって曲げられます
1㎜以下で切り出す技術と
緻密な計算
細かな作業で
まっすぐな板がカーブを描きます
自らがもてる
すべてを材料へ
[ 塗装 ]
木のうつわと道具を
毎日もっと使いやすく
それを実現するのが
塗装の工程
うつわにスープを入れても
トレーにソースがこぼれても
スポンジと洗剤ですっきり清潔
[ 漆塗り ]
小田原の伝統技術
小田原漆器
自然が生みだす
オーガニックな塗料である漆は
とても不思議な素材
風や乾燥では固まらず
適度な湿度をあたえると
しっかり固まってくれます
固まった漆は
自然素材とは思えない
しっかりとした塗料
これを5回から10回
塗っては削りを繰り返すことで
見た目の繊細さからは想像できない
がつがつと使える
うつわや道具に仕上がります
[ 材料の取り揃え ]
工場の中には
常に30種類以上の木を保管
新しい製品は
ふっとしたときに生まれます
時にはご飯を食べていると
時には森を見ていると
時にはお客さまとの会話の中で
製品には
そのカタチに合う素材が
必ずあります
そんな“ふっ”に合わせられるように
たくさんの材料が
出番を待ってくれています
[ デザイン ]
私たちのデザインは
すべて社内で生まれます
「つくりたいモノ/つくれるモノをつくる」
ではなく
「愉しい食卓をもっと愉しく」
でつくるモノづくり
こんな料理を盛ってもらいたい
こんなうつわがあったら愉しい
料理本を読んだり
パートナーや子どもの事を思い浮かべたり
時には
「ハイジに出てきそうな うつわ」で
私たちの製品は
そんな製品であふれています
[ 私たちのモノづくり ]
私たちのうつわや道具は
常にそれだけでは完成しません
私たちの製品は
盛り付ける料理
愉しい食卓
毎日の生活の中で
はじめて完成します
愉しい食卓をもっと愉しく
美味しい料理をもっと美味しく
毎日の生活がもっと豊かに
まだまだ目指すところには
届いていませんが
これからも
素材としての木の機能性を
みなさまにお伝えしていきます